*--バルセロナ建築漫遊記--*

バルセロナからの気ままな発信です。


□風の色 海の色 バルセロナ色


2007年 明けましておめでとうございます。  2007/01/03(水)
ユネスコバルセロナ文化講演会  2006/12/15(金)
神戸芸術工科大学 特別講義  2006/12/03(日)
成城ゆかり文化幼稚園は今すぐ文化遺産として保存せよ!  2006/12/02(土)
知恵熱が出る程すごい建築  2006/12/01(金)
泣きたくなるほど美しい日本  2006/11/28(火)
3兄弟セルフビルトプロジェクト コンクリート打込み当日    2006/10/22(日)
二つの様式の美しいパティオ  2006/10/10(火)


2007年 明けましておめでとうございます。
今年からブログを始めることにしました。
http://blog.u1architects.com/
です。
よろしくお願いします。
Date: 2007/01/03(水) No.64


ユネスコバルセロナ文化講演会
昨日は、バルセロナ文化講演会で「2千年の日本建築−出雲大社から伊東豊雄の建築まで−」と言うテーマで、1時間半でこの2千年間の建築の歴史的流れを101枚のスライドを使ってスペイン語で説明した。最初の写真は、自分が30年程前に撮った出雲大社の写真である。元は愛用していたニコマートで撮ったコダックフィルムのスライドであったものを、デジタル画像化したものである。
最近では、スペインでも結構安くスライドをデジタル画像化する機械が出始めたが、数年前までは、一枚に着き千円くらい取られたので、その感覚でデジカメで同じものを取り直したほうが安くてきれいに取れるというのが現在の方針である。今回11月に一時帰国した際にも、錦秋の御所を取り直すことにした。5年前6月、躑躅と菖蒲の頃もきれいだったが、今回の紅葉はさらに良かった。
2,3年前の講演ではスライドとパワーポイントで作成したデジタル画像のCDの両方を準備していかなければならなかったことを思うと随分と簡単になったものだ。この頃は,こんな感じで何でも簡単にできてしまう。この感覚で人の写真や図面を無断でコピぺしてしまう大学教授も多いので、それを扱う編集者の方はたいへんそうである。教授がそうだからその学生達のレポート、卒論はもっとすごいに違いない。
料理の世界でも、難しい料理のレシピは90点取れる生徒は多いが、玉子焼き一つ美味しく作れる学生は少ないと料理研究家が言っていたが、そのような傾向がどんどん強まっているような変な世界がやって来ている。不味いものも不味いと言えなくなるような教育基本法が今日成立したが、今後の日本が益々心配になってきたと思うのは私だけであろうか?
Date: 2006/12/15(金) No.63


神戸芸術工科大学 特別講義
9月15日神戸芸術工科大学の特別講義に呼ばれ、スペインの現在の建築状況についての講演を行った。講演のタイトルは,
"INSIGHT from INSIDE" New Architecture in Spain
「内からの洞察」スペインの新建築
で、ニューヨーク近代美術館MOMAで行われている建築展"On-Site:
NEW ARCHITECTURE IN SPAIN"を意識したテーマとなった。
バルセロナの都市計画、都市再生、ガウディ建築の改修、保存問題、ミラーリェス、カラトラバ、ヌーベル、ヘルゾック、伊東豊雄のスペインでのプロジェクトと作品と自分のプロジェクトを含め150枚近くの写真を使い、スペインの内なる視点で解説、説明した。今回の講演で現在のスペインおよびグローバル化した現在の建築状況を理解していただけたと思う。
Date: 2006/12/03(日) No.62


成城ゆかり文化幼稚園は今すぐ文化遺産として保存せよ!
幼稚園という施設でRC造40年経過すると、いろいろな不具合が出て来るのは当たり前のことである。特に丹下さんの場合は雨の問題が大きいと言うことで何度も屋根防水修理をしていると言うことを園長さんが言っていた。これは、ボールト屋根の設計の問題なのか、施工の問題なのか、メンテの問題なのかすぐ結論を出すのは難しい。屋根構造がPCコンクリートと幼稚園の建築概要に書いてあったが、よく見ると現場打ちのコンクリート型枠の跡があるし、園長さんに尋ねると、道路が狭くて10mを超えるUの字の長いPCコンクリート屋根が搬入出来なかったので、急遽、設計変更してコンクリート現場打ちで長いUの字の屋根を繋いでいってボールト屋根を作って行ったことがわかった。長いUの字の屋根を良く見ると小さな箱が両側に付いている。なるほど。コンクリートを現場打ちした後に、ポストテンションをかけボルト締めしたものを隠す為の箱に違いない。正しく、PCコンクリートでなく、型枠を組んでコンクリートを現場打ちした証拠だ。最初から現場打ちでこのボールトを計画していたら、なだらかな曲面のボールト屋根の形になっていたかもしれないし、雨水の処理も無理せずに解決できていたかもしれないと思うj。カーンのキンベル美術館もセルトのミロ美術館も型枠を組み、コンクリート現場打ちで建設している。このボールト屋根のPCコンクリートから、ポストテンションコンクリート現場打ちへの思わぬ変更により、施工の精度に狂いが生じたのかもしれない。いずれにしても広島の平和記念施設同様、丹下健三の傑作であり、わが国の文化遺産であることには間違いない。維持するにはかなりの改修が必要と思われるが、それだけの価値は十分ある。幼稚園の施設の状況から判断すると、今すぐにでも生きている近代建築文化遺産として保存すべきと考える。
Date: 2006/12/02(土) No.61


知恵熱が出る程すごい建築
スペインで知り合った友人の子、志路君が来年幼稚園に行く。幼稚園の候補の一つに成城のゆかり文化幼稚園があり、それが丹下健三の建築と教えてもらった。「へエー、丹下さんも幼稚園創っているんだ。気が付かなかった。」と言うと、さっそく幼稚園の写真と図面を送ってきてくれた。ボールト屋根の乗った建築にビックリ!建築年67年とあり、代々木のオリンピック施設64年であるので、丹下健三初期の力の入った作品であることが一目で解った。「じゃー、今回は東京のそこで会いましょう。」と会う約束をした。当日、幼稚園を訪れると、園長直々、たいへん丁寧に案内をしていただいた。それは、空間の創造性に富んだすばらしいものであった。丹下さんはこの幼稚園を設計するために、一年程かけて園児の動きを研究されたらしい。平面は扇状にセットバックして、RCのボールト屋根がリズミカルで、ガラスをその構造面に直に嵌め込んであり、屋内は光に溢れている。屋根テラスは、芝生、砂利が敷いてあり、自然断熱を考えたエコテックな建築である。雨の降った日には、それぞれのボールト屋根から滝のように落ちるようになっているFallingwater建築となる。全てが計算尽くされ綿密にデザインされているのである。もしかしたらこれは丹下健三の最高傑作ではないかと、その夜熱が出て2日寝込んでしまった。カーンのキンベル美術館、セルトのミロ美術館とこの成城ゆかり文化幼稚園を加え、世界3大ボールト屋根建築傑作!であることが確認できた。
Date: 2006/12/01(金) No.60


泣きたくなるほど美しい日本
今回の一時帰国で、錦秋の京都を楽しんだ。日本も年々温暖化が進み、11月も中旬だと言うのに京都の紅葉には少し早かった。それでも、市街から離れた比叡山の麓にある修学院の紅葉は今が盛りと言う感じで真っ赤に染まっていた。晩秋の日が西に傾き、東山にある修学院を雲間から照らし始めた時、上離宮、隣雲亭からの眼下に広がる池に浮かぶ紅葉に染まった島とその奥には、鞍馬の山々が借景となっていて、泣きたくなるほど美しい日本庭園の風景があった。この風景を今まで維持して来れたのは借景の山々まで買い取り開発させないというこの庭園を愛する人々の並々ならぬ努力があってこそであると思う。今日の醜い日本に於いて、美しい日本を保存するには、すべてのことまで考えたきめの細かい気配りが必要なのだと実感した。
Date: 2006/11/28(火) No.59


3兄弟セルフビルトプロジェクト コンクリート打込み当日  
3兄弟セルフビルドプロジェクトの地下倉庫部基礎のコンクリート打込みが無事完了した。
図面通りに鉄筋が溶接と針金の両方で丁寧に組上げられとても素人とは思えないほどで、型枠も使い古した板でサポートを使いしっかりと固定されていた。今まで見た他のどの現場よりも仕事のきれいさに感心した。さすがに農業を営みながら、土工事の会社をやっている3兄弟のファミリーにとっては建設工事はおてのものなのだろう。
当日午後から2台のコンクリートミキサー車が来て、2男のジョセップがクレーン付きのトラックでコンクリートの入った鉄容器を下にいる父ホセと3男のデビットに誘導し、それを型枠の中に上手に流し込み、均し、バイブレーターで均等にコンクリートが鉄筋に回り込むようにしていく。父親を中心とした一致団結した無駄のない動きで、手際良く2時間ほどでこの工事は終了した。
久しぶりに建設工事現場で働く人間の楽しさと美しさを見ることが出来、すがすがしい気持ちで家路に戻った。
今日のように近代化された社会ではほとんど忘れられているが、自分の家を自分の手で作り上げるということは、人間(動物)の本能であることを改めて実感した。
Date: 2006/10/22(日) No.58


二つの様式の美しいパティオ
スペインの中世の邸宅は、通りに面しているファサードは、石造りで窓も小さく、重厚な門扉の構えをしている。そして、門扉を進み中に入ると、そこにはパティオがあり、2階のメインフロアーに繋がる彫刻の施された石積みの立派な階段がある。バルセロナのモンカダ通りにあるピカソ美術館も,15、6世紀スペインゴシック期の邸宅を再生したもので、パティオの階段部分のゴシック特有の尖頭アーチのポルティコが美しい。
今回のジロナ地方の歴史的建造物再生の見学会で見た、二つの様式のパティオを紹介する。最初のは、15、6世紀のスペインゴシックがベースに、100程前のモデルニスモ(スペインアールヌーボー期)にゴシックスタイルで改修したもの。もう一つは、スペインゴシックがベースであったのを、17世紀スペインルネッサンス期にルネッサンススタイルに全面改築し、鉄製の手すりは、モデルニスモ期の前の19世紀レナッシエンサ期に改修している。いわゆる、ゴシック様式に対するギリシャ、ローマ古典様式好みと言える。
ちなみに私はガウディ同様、ゴシック様式の方を好む。
Date: 2006/10/10(火) No.57


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